ENEOSの100%子会社であるENEOS NUC(以下,NUC)は,再生可能エネルギーの電源開発を背景に需要が増加する超高圧・高圧電線の絶縁用途に使用されるポリエチレンの生産能力を増強する設備投資を行うことを発表した。
今回,NUCは,約120億円の新規設備投資を行い,川崎工業所の生産能力を約3万t増強する。同設備は2023年7月に完成し,商業運転を2023年12月に開始する予定。
世界的な脱炭素化の動きを背景に再生可能エネルギーの電源開発が世界規模で進む中,洋上風力発電など,需要地までの距離が長い分散化型電源の開発が加速しており,これに伴い,送電線として使用される超高圧・高圧電線の絶縁用ポリエチレンの需要がアジアおよび欧州を中心に急速に拡大している。(’21 9/1)