日本設備管理学会の「最新設備診断技術の実用性に関する研究会」(主査:陳山 鵬 氏 三重大学大学院)の2017年度第1回研究会が2017年5月31日(水),三重大学産学連携サテライト コラボ産学官プラザ in TOKYO(東京都江戸川区)で開催された。
同研究会は製鉄や石油化学をはじめ,様々なプラントの会員企業が「設備診断,プロセス診断及び製品の操業品質診断」を適用出来るよう研究・検討し,先端的かつ有効な異常診断技術の導入及び生産現場における実際問題の解決を果たし,重大な設備事故の未然防止,製品の品質向上及び設備保全コストの削減に資することを目的に年4回開催されている。
開催の挨拶と初めて参加する出席者の紹介の後,豊田 利夫 氏(日本診断工学研究所)が「再生可能エネルギー関連設備の概要と診断技術の紹介」と題し,再生可能エネルギー関連設備の原理と構造を解説,関連設備の最新動向と診断技術の概要や北九州市にある西日本最大の風力発電設備の基本構造などを解説した。
また,陳山 鵬 氏(三重大学大学院)による「無線LANに対応した分散型オンライン設備状態監視・診断システム」,里永 憲昭 氏(崇城大学)による「潤滑油の新還元添加剤による自動車と産業装置用における合成潤滑油寿命延長の考察」の講演が行われた。
また山本 宝志 氏(三井化学SKCポリウレタン)による会員企業のトラブル対応などの「Q&A」では,事例を元に会員企業間での経験や知見をもとに活発な意見交換が行われた。
最後に,新年度の計画などについて,2017年9月25日~26日に予定されているメンテナンス分野合同研究会や今後の予定などが紹介された。(’17 6/7)
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NTNは,工作機械の主軸の駆動部位に使用される工作機械向けサーボモーター用軸受として,高速回転対応と低振動化を実現した「高速ターボモーター用深溝玉軸受」を開発した。