出光興産,ENEOS,トヨタ自動車,三菱重工業の4社は,カーボンニュートラル(以下,CN)社会の実現を目指して,自動車の脱炭素化に貢献する「CN燃料」の導入・普及に向けた検討を開始した。日本国内において2030年頃のCN燃料導入を目指して,供給,技術,需要のそれぞれで主要な役割を果たす4社が共同で検討を進める。
CN燃料とは,製品ライフサイクル全体においてCO₂排出量を抑えられる燃料のことで,水素とCO₂を原料とする合成燃料(e-fuel)や,光合成でCO₂を吸収する植物等を原料にしたバイオ燃料などの総称。特に液体のCN燃料は,エネルギーを「ためる」「はこぶ」点において優位性があり,輸送可能なエネルギー源として適している。
4社は共同で日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ,市場導入に必要となりうる諸制度について,議論・検討する。また,日本におけるエネルギーセキュリティ等の観点から,製造の実現可能性を調査する。(’24 7/17)