2026年6月10日

「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」開催される

2026年5月27日(水)~29日(金)の3日間,パシフィコ横浜(横浜市西区)で「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」(主催:自動車技術会)が開催され,過去最大規模の612社・1,516小間が出展,自動車・部品・車体・材料メーカーや各サプライヤーなどが来場した。

2026年の主催者企画テーマは「新しい技術との融合で創るクルマとモビリティの未来―DXと共創で革新する自動車技術―」。AI,ビッグデータ,クラウド,ロボティクスなどの新たな技術領域と,自動車技術との融合によって生まれる“次世代モビリティ社会”をテーマに,自動車産業の最新技術・研究開発・社会実装事例が紹介された。また併催の自動車技術会春季大会では学術講演や若手・中堅技術者の交流会が行われた。

トライボロジー関連では,アイシン,デンソー,ジヤトコなどの部品メーカー,日本精工,NTN,ジェイテクト,大豊工業,大同メタル工業,イグス,福田交易などの軸受メーカーや商社が電動化への取組みやe-Axleに関連した技術を多数展示した。

潤滑剤・潤滑管理や状態監視技術としては,出光興産は次世代熱マネジメントソリューションとしてバッテリー冷却油,E-AXLE FLUID,モーター冷却油,冷凍機油,熱媒体油,サーバー冷却油と共に冷媒漏洩検知用蛍光剤を,NOKクリューバーは粘度変化が少なく低温性と耐熱性を両立する次世代PAOグリース,東陽テクニカは状態監視システム,マキシメーター・フルード・テクノロジーズはオイル状態監視システム「OCMS」,三洋貿易はRtec社製多機能摩擦摩耗試験機「MTF5000」,ブルカージャパンは多機能トライボロジー評価機「UMT-TriboLab」を出展した。

ブース出展の風景-人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA
ブース出展の風景

また,第76回自動車技術会賞の受賞内容に関するパネル展示が行われた。摩擦を抑えてEVの走りを伸ばす,革新的な摩擦低減を可能にする次世代潤滑技術として「油膜形成型潤滑油添加剤の適用による省電費EV油に関する基礎検討(第1報) ENEOS 中村 俊貴 氏・相田 冬樹 氏・松木 伸悟 氏・飯野 麻里 氏・長谷川 慎治 氏」が論文賞を受賞した。

授賞理由として,電費向上が求められる電気自動車(EV)の駆動ユニット(e-Axle)において,従来にない摩擦低減コンセプトを可能にする新規添加剤を開発したこと,添加剤の新規設計からEV油への適用による効率改善効果の実証までを一貫して実施し,さらに作用メカニズムも明確にしたこと,産業界への実装が期待されるとともに,学術的にも摩擦低減に関する新たな知見を提供していることが高く評価された。(’26 6/10)

ENEOS論文賞受賞式 左から中畔JSAE会長,ENEOS中村氏・長谷川氏-人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA
ENEOS論文賞受賞式
左から中畔JSAE会長,ENEOS中村氏・長谷川氏

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