工作機械大手のオークマは2026年6月18~19日の2日間,東日本支店(さいたま市中央区)で「2026オークマ東日本CSセンターマシンフェア」を開催した。
人手不足や熟練技能者の減少,多品種少量生産へのシフトといった製造現場を取り巻く環境変化に対応するコンパクト複合加工機や5軸制御マシニングセンタ,自動化を手軽かつ省スペースで実現できる移動式協働ロボットなど生産性向上に貢献する最新ソリューションを展示し,加工デモや技術セミナー,出展機以外の製品を実寸で確認できるVR体験も実施した。
加工デモでは,環境負荷低減と加工精度向上の両立を掲げるスラッジレスタンクを搭載した機種を紹介。チップコンベアの2段構造に加え,サイクロンフィルタを組み合わせることで微細な切り粉まで徹底的に回収できる。タンク内に強制的な流れを作る専用ポンプにより切り粉の滞留を防ぎ,常にクーラントをクリーンな状態に保つことが可能。これにより,ワークの傷防止や配管の詰まりといったトラブルを抑制するだけでなく,タンク清掃の頻度を劇的に減少させる。自社工場では「3年間清掃不要」という実績も出ており,アルミや鋳物などスラッジが多い加工を行うユーザーから高い評価を得ていて最近の主力機種にはほぼ全機種に搭載されている。
また,デジタル技術の活用では,工作機械の自己診断技術「AI機械診断機能」が紹介された。AIがドリルの折損予兆をリアルタイムで検知し,破損前に工具を退避させることで,ワークの不良化を防ぐ。また,主軸やボールネジのベアリングの状態を診断する機能も備わっている。機械出荷時の状態からどれだけ変化したかを振動センサーで監視し,画面上で交換時期を可視化できる。人手不足や熟練工の減少を背景に,トラブルを未然に防ぐ予防保全への関心が高まっている。
会場には,工具や周辺機器メーカーなど14社の協賛企業がブースを構え,工作機械と連携したソリューションを提案した。切削油関連では,同社と協力関係にあるタイユがいつまでも透明で腐らないクーラント「ハイチップシリーズ」を出展した。(’26 7/1)









