出光興産は,出光CVCを通じて,フュージョン(核融合)発電の商業化に取り組むThea Energyに出資した。フュージョンは,持続可能なエネルギー供給を支える革新的な技術として期待され,その技術動向や事業化の知見を早期から蓄積することを目的として同出資に至った。
フュージョンとは,太陽内部で起きている反応と同様に,軽い原子核同士が融合する際に生じる莫大なエネルギーを発電に利用する技術。フュージョンによる発電は,CO₂をほとんど排出せず,また,現在の原子力発電(核分裂)とは異なり連鎖反応が起きず,電源を停止すると反応が速やかに止まるといった特長がある。加えて,長期的な管理が必要な高レベル放射性廃棄物が発生しにくいとされており,持続可能なエネルギーとして将来的にはエネルギー安定供給の選択肢の一つとして社会実装が期待されている。近年,技術革新により実用化の時期が想定より早まるとの見方が広がり,世界各国で研究開発や投資が加速している。
フュージョンの実用化により,環境負荷を抑えた電力と熱の大量かつ安定的な供給が期待される。生み出される熱は,産業プロセスへの有効活用も期待されており,出光は既存事業のエネルギー源としての活用も視野に入れている。
両社はこれらを含むフュージョンのさまざまな活用可能性について,検討を進める。(’26 7/1)









