2023年11月29日(水)~12月1日(金)の3日間,東京ビッグサイト(東京都江東区)で「2023洗浄総合展」(主催:日本洗浄技能開発協会,日本産業洗浄協議会,日刊工業新聞社)が開催され,3日間合計で40,836名(同時開催展含む)が来場した。
同展は,日本唯一の産業洗浄に関する専門展示会。「2023国際ロボット展」「SAMPE JAPAN 先端材料技術展2023」「VACUUM 2023真空展」「高精度・難加工技術展2023」「表面改質展2023」との同時開催で行われ,生産現場の洗浄から金属加工や自動車,電子・精密部品まで多様な業種に合わせ,洗浄機器・システム・洗浄剤など産業洗浄に関する最新製品・技術が一堂に展示。ENEOSサンエナジーが高機能炭化水素系洗浄剤「NSクリーン」,クール・テックが高pHアルカリイオン水生成装置,ダイキン工業が環境対応型フッ素系溶剤の新製品「DAISAVE SS-54」(写真1),大生工業がファインバブル発生器「HELIX NOZZLE」(写真2)や油水分離フィルタユニット「HYDROTURN」を展示した。
29日(水)に開催された「第9回JICC産業洗浄 洗浄ビジネスセミナー」では,2023産業洗浄優秀新製品賞を受賞した6社(アクア化学,ショウナンエンジニアリング,クリンビー,タイセイクリンケミカル,森合精機,日伸精機)の授賞式(写真3)が行われた。また,和田 宇生 氏(みずほリサーチ&テクノロジーズ)による「産業用洗浄機の市場調査」,後藤 嘉孝 氏(同)による「最新情報講演 PFAS 米国,欧州,日本の動向」の2件の講演,洗浄技術検定の紹介や名刺交換会が行われた。
30日(木)に岡田 佳巳 氏(千代田化工建設)による特別講演「水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術の動向と展望」,12月1日(金)に2023洗浄総合展FBIAセミナー「ファインバブル応用技術 ~産業用洗浄技術と適用事例~」が開催され,いずれも会場が満員となるなどセミナーも大盛況だった。
次回「2024洗浄総合展」は,2024年9月18日(水)~20日(金)の3日間,東京ビッグサイト 東ホールで開催される予定。(’24 1/17)