NCHでは,潤滑,水処理,メンテナンス保全,施設管理などの業種に特化したセミナーを定期的に開催しており,2021年6月21日(月)~25日(金)は日本向けのプログラムが実施された。各日とも技術やセールスなどそれぞれの部門のマネージャーがプレゼンターとなり同社製品の解説を導入事例や実験動画とともに行うもので,現場における問題解決につなげることを目的としている。
22日(火)は,「皆さん,忘れていませんか? ギヤボックス オイル交換の頻度を少なくするギヤオイルと合わせて知っておきたいオイル循環システムの洗浄法」をセールスマネージャーの赤澤 準一 氏が解説した。
ギヤボックスで発生しがちなシールからのオイル漏れやドライスタート,オイルの参加と発泡,水分の混入をそれぞれ原因とそれによって起こりうるトラブルをわかりやすく説明し,そうしたトラブルの解決に役立つアイテムである「CERTOP(サートップ)™」を紹介した。
サートップ™は,シールコンディショナーや漏れ防止ポリマー,接着粘着ポリマーなどを配合したギヤオイルで,シールからの漏れ抑制,ドライスタート時の摩耗低減,さび・腐食の抑制,混入した水分の分離,発砲の抑制などに効果がある。シングルグレード(ISO150/220/320)とマルチグレード(80W-90,85W-140)が用意されているので,様々な業種の機械に幅広く対応する。にじみ程度のオイルトラブルに対応するという。さらに,食品加工機械用に特化したギヤオイル「CERTOP™ 90FG」,一般的なギヤオイルに混ぜることでサートップ™と同等の性能を得られるオイル添加剤「ギヤアッププラス」が紹介された。
続いて,オイル循環システムの洗浄に触れ,同社のオイルシステム洗浄剤「システムパージ」を実験動画とともに解説。この「システムパージ」は,ギヤボックス内の金属業面を洗浄した後,添加剤による膜を形成しやすくなるよう下地を整える洗浄剤で,使用中の機械に「システムパージ」を投入し一定時間運転させてからオイルを抜くことで油かすやスラッジを除去するという。
同社のMainTRAIN Webinarは今後も定期的に開催される予定。日程やプログラムはHP(https://www.nchasia.com/ja-jp)にて確認できる。(’21 7/14)