2020年5月7日

2020年のシリコンウェーハ販売額,新型コロナウイルスの影響による2つのシナリオ―SEMI

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック
安藤パラケミー

SEMIは,シリコンウェーハの四半期市場データを発表した。ここ3カ月間のシリコンウェーハ出荷面積は横ばいで推移しており,対前年比成長率は回復し始めていた。この発表では,2020年下半期のシリコンウェーハ市場の2つのシナリオが提示されている。ひとつは半導体業界への新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を巡る不確実性が続くことにより販売額が減少するという悲観的シナリオで,もうひとつは半導体売上の回復の勢いに乗って上昇するという楽観的シナリオである。

悲観的シナリオでは,COVID-19の蔓延によって半導体需要が2020年下半期に大きく落ち込む場合,シリコンウェーハ出荷面積は第2四半期まで増加し続けるものの,第3四半期には減少に転じる可能性があると考えている。このシナリオにおいて,2020年の300mmシリコンウェーハ出荷面積は第2四半期に大幅に増加したとしても,通年では横ばいまたはわずかな減少となり,200mmと150mmの出荷面積はそれぞれ5%と13%減少すると予測している。

一方楽観的シナリオについて,2020年後半に業界の力強い回復が始まれば,第2四半期の在庫増加がシリコンウェーハ出荷面積の増加にもつながると考えている。留保需要が半導体業界の回復を後押しする期待の高まりにより,この上昇傾向は2020年の年末まで続く可能性があるとも予測している。

同社では現在,世界各国でCOVID-19との闘いが続く中,2020年下半期にシリコンウェーハ販売額が減少し,2021年の価格交渉にも影響する可能性があるという悲観的シナリオに沿って予測を立てている。(’20 5/7)

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