2014年10月16日,東京ビッグサイト会議棟(東京都江東区)で,日本産業洗浄協議会(JICC)主催の「第18回JICC洗浄技術フォーラム2014」が開催された。同フォーラムは,2014年10月15日~17日まで東京ビッグサイトで開催された「2014洗浄総合展」の併催事業。当日はフォーラム会場が満席になる盛況で,以下の特別講演および技術発表がそれぞれ行われた。産業技術総合研究所の中西 準子 フェローが,「これからの化学物質リスク管理に求められること」というテーマで特別講演を行い,新規物質の開発などの事業化に企業が自らリスク評価を行う取組みが,企業のイノベーション力になるとの提言があった。米国での新物質開発の事例などを紹介し,国の規制に従うだけではなく,企業の一歩進んだ化学物質のリスク評価とリスクベース管理がこれからの新規物質の開発に求められているとの説明があった。
○特別講演
「これからの化学物質リスク管理に求められること」 中西 準子 氏(産業技術総合研究所)
「鉄道車両の洗浄及び産業洗浄の標準化について」 渡邉 朝紀 氏(東京工業大学大学院)
○技術発表
「次世代フッ素系洗浄剤への取り組みについて」 花田 毅 氏(旭硝子 化学品カンパニー)
「産業用洗浄装置と清浄度測定について」 野口 浩二 氏(森合精機)
「次世代ノンハロゲン非引火性洗浄剤について」 岸 重美 氏(東ソー)
「ダイナミックミセルを活用した新剥離洗浄剤」 野田 直喜 氏(JNC石油化学)
「塩化メチレンの応用新製品 TALS-1の可能性」 谷田部 修 氏(トクヤマ)
「水系洗浄機―直振動式洗浄機及び超精密濾過装置について」 冨原 常生 氏(東製) (’14 10/22)