アズビルは,バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」がISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)クラウドセキュリティ認証の対象となったことを発表した。
同サービスは,プラントや工場で稼働するバルブの健全性の診断結果を可視化し,生産設備の安定化・保安力強化に貢献するバルブ解析診断サービスをクラウド上のWebコンテンツで提供するサービスで,国際規格「ISO27001」および「ISO27017」 に基づくISMS認証を取得している同社のクラウド運用センターが運用監視を行っている。
「ISO27001」は情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格で,「ISO27017」は,クラウドサービスに関する情報セキュリティ管理策のガイドライン規格である。「ISO27001」の取組みを「ISO27017」で強化することで,クラウドサービスにも対応した情報セキュリティ管理体制を構築することが可能である。同サービスがクラウド運用センターの「27017」の登録範囲である「エネルギー,設備,品質の監視・管理クラウドサービス」の管理下となり,ISMSクラウドセキュリティ認証の対象に加わった。
生産現場においては,これまで以上に急速にIoTやデジタル技術の検討・導入が進められており,同時にサイバーセキュリティに関するリスクや重要性も高まっている。プロセスオートメーション市場においても,クラウドサービスの導入を検討する際,ISO27001に加えてISO27017の認証取得を求められる場面が増えつつあり,そのような環境変化に先駆けて対応した。(’21 8/11)