NTNは,2018年に発表した工作機械主軸用「センサ内蔵軸受ユニット」をワイヤレス化するとともに,新たに荷重センサを搭載した改良品を開発した。
今回の改良では,主軸の回転を利用して発電する小型高出力の電磁式発電機と,小型で消費電力を抑えた無線モジュールを軸受ユニットに内蔵し,ワイヤレス化を実現。これにより,外部接続ケーブルや配線スペースが不要となり,軸受の組み付けや取り扱いを簡素化した。
また,新たに小型高感度の荷重センサを適用。運転時に軸受に負荷される荷重やその変化を同時検出することが可能となり,さらに,焼付き前に生じる予圧荷重の急激な増加を検出することで,従来適用していた熱流センサに代わり,荷重センサで焼付きの未然防止を可能とした。(’20 12/16)