出光興産は,ENEOSとの間で,ENEOS知多製造所の石油化学製品製造設備の譲受に向けた検討に関する基本覚書を締結したと発表した。
出光興産は,国内石油製品の構造的な需要減退や今後のアジア市場の成長を見据え,最適な生産・供給体制の整備を行ってきたが,その一方で,揮発油留分の需要減退は進んでおり,当留分をこれまで以上に石油化学原料の生産・供給に活用することが,グループ製油所全体の競争力の向上および価値の最大化にとって重要な課題となっていた。
今回,同社は,ENEOSによる知多製造所の製造機能停止の決定を受け,知多製造所の石油化学製品製造設備(パラキシレン製造設備および周辺設備)を譲り受けることが新設設備の建設よりも効率的であると考え,ENEOSとの間で検討を進めることを合意した。(’20 11/18)