2026年5月13日

NSKとNTN,2027年10月に経営統合

日本精工(NSK)とNTNは2026年5月12日(火),経営統合することについて基本合意したことを発表した。共同持株会社を2027年10月(予定)に設立し,両社は同持株会社の完全子会社となる。統合比率については両社で協議のうえ,今後決定する。

NSKは,1916年の創業以来,軸受や自動車部品,精機製品等の様々な革新的な製品・技術を生み出し,世界の産業の発展を支えてきた。企業理念として,MOTION & CONTROL™を通じ,円滑で安全な社会に貢献し,地球環境の保全をめざすとともに,グローバルな活動によって,国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げている。

NTNは,1918年の創業以来,軸受やドライブシャフト,精密機器を主力製品として,品質第一主義と高い技術力を基盤に社会の信頼を築きながら,発展を遂げてきた。「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」の企業理念の実践を通じて,人と自然が調和し,人々が安心して豊かに暮らせる「なめらかな社会」の実現を目指している。

両社は,100年以上の歴史を持つ軸受を中心とした日本発の企業として,これまで切磋琢磨しながら成長をしてきたが,近年では,中国経済の成長鈍化,欧州製造業の不振,米国関税政策の影響等による市場回復の遅れや不確実性の増大といった状況が発生しており,両社を取り巻く事業環境は急速に変化している。両社は,その変化に対応し,持続的成長を実現するため,生産再編をはじめとした構造改革に取り組んでいる。

このような状況のもと,両社は,今後の長期的かつ利益ある成長の実現,世界における日本の産業基盤の地位確保のためには,経営統合を目指すことが必要であるとの認識で一致し,今回の基本合意に至った。

経営統合の目的については,(1)単なる規模の拡大ではなく,危機感に裏打ちされた長期的かつ利益ある成長を実現すること,(2)日本発の技術・品質・経営を確実に継承し,世界における日本の産業基盤の地位を確保すること,(3)「持続可能な社会」の実現に寄与することを目指すとしている。また,目的を早期に達成するための戦略については,(1)経営資源への投資と最適活用,(2)PLM(Product Lifecycle Management)や補修市場向けビジネス等,両社が持つ高付加価値領域への取組みを強化することで,既存事業のポートフォリオ変革を進化させ,長期的な価値創造を実現すること,(3)文化の垣根を越えた技術・人材・知見の結集,の3点を挙げた。

両社は今後,対等の精神に基づいた経営統合の実現に向け,協議・検討を進めるとしている。(’26 5/13)

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