2024年9月4日

三洋化成工業が水溶性・油溶性共に使用可能な防錆剤「サンヒビター NO.70」を開発

三洋化成工業は,水溶性および油溶性用途ともに使用可能で,鉄,非鉄,各種合金まで幅広い金属に高い防錆効果を発揮するマルチメタル(多金属)対応の防錆剤「サンヒビター NO.70」を開発したと発表した。

アミン系の吸着皮膜型防錆剤で,親水性,疎水性のバランスを調整し組成の最適化を行うことで,水溶性防錆剤の課題であった泡立ち,腐敗,油溶性防錆剤の課題であった除去性,安全性などを解決し,切削油や工業用潤滑油,タンクや配管の冷却水などの添加剤として幅広く使用できる。

同社が供給する吸着皮膜型防錆剤は,水溶性切削油や洗浄,塗装,冷却水,チラーなどに使用する水溶性防錆剤と,油溶性の切削油,塗装,工業用潤滑油などに使用する油溶性防錆剤の2種類があり,両タイプ合わせて十数品目のラインナップをそろえている。

水溶性防錆剤は油を使用せず火災の危険性がなく,除去しやすいといった特長があるが油溶性防錆剤に比べて防錆性能が低く,泡立ちや水の腐敗への対策が必要といった課題がある。一方,油溶性防錆剤は防錆性能が高いことが特長だが,除去性が悪く引火点が低いため火災の危険への課題がある。

同社が得意とする界面制御技術を活用し親水性,疎水性のバランスを精密に調整することで,水溶性,油溶性防錆剤それぞれの特長を維持したまま,水溶性の泡立ち,腐食,耐腐敗性,油溶性の除去性,安全性といった課題を解決した。水溶性,油溶性いずれの用途にも使用可能でそれぞれに添加することで鉄・非鉄・各種合金まで幅広い金属に高い効果を発揮できる。また種々の基油や溶剤の溶解性が良好で,優れた乳化性により防錆剤としてだけではなく乳化剤としても使用できるので,製造工程の液調整の省工程化や添加量の低減などによりトータルコスト削減に貢献できる。(’24 9/4)

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