2026年4月28日

「第42回変速機のトライボロジー研究会」開催される

日本トライボロジー学会の会員提案型研究会「変速機のトライボロジー研究会」(主査:山本 建 氏・東海大学)は2026年4月17日(金),ジェイテクト東日本支社(東京都中央区)にて第42回研究会を開催した。

会場風景-第42回変速機のトライボロジー研究会
会場風景

当日は山本 主査による挨拶の後,自動車技術の最先端と未来戦略,e-Axleおよびバッテリー向け潤滑油,表面粗さと摩擦係数の相関マップに基づく低摩擦損失歯面に関する3件の話題提供と活発な質疑応答が行われた。

山本主査-第42回変速機のトライボロジー研究会
山本主査

矢島 和男 氏(ブルースカイテクノロジー)は,「自動車技術の最先端と未来戦略 ~市場・技術・中国モデル・日本の勝ち筋~」と題して,2025年時点の世界の電動車市場を俯瞰し,中国メーカーの急成長やSDV(Software Defined Vehicle),自動運転技術の現状を整理。日本自動車産業の勝ち筋として,従来の高品質を維持しつつ,中国のような開発スピードを取り入れる「ハイブリッドな開発体制」の必要性を強調した。

次に松原 和茂 氏(出光興産)は,「e-Axleおよびバッテリー向け潤滑油の性能向上技術」のテーマで,電気自動車の基幹部品であるe-Axleやバッテリーの冷却・効率向上技術について,最新の技術動向を解説。潤滑油の低粘度化や熱伝導率の向上が冷却性能に及ぼす影響を報告した。

最後に獅子原 祐樹 氏(ジェイテクト)は,「表面粗さと摩擦係数の相関マップに基づく低摩擦損失歯面の提案」と題し,複数の表面粗さパラメータが摩擦係数に及ぼす影響を整理し,「表面粗さと摩擦係数の相関マップ」を構築。損失低減に向けた歯面設計の考え方と歯車試験による検証結果を紹介した。(’26 4/28)

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