アズビルは,技術開発環境の整備・強化を目的に建設中だった神奈川県藤沢市の藤沢テクノセンター内の2棟(第103建物,第104建物)の新実験棟が完成したことを発表した。
第103建物には,最適で先進的な開発環境を備えた開発体制を強化するとともに,研究・開発の生産性,創造性を発揮するワークスペースを設置。社員の執務空間を,集中して思考する場所と気分転換できる場所にバランスよく配置し,昨今のワークスタイルに合わせたカフェ型のワークスペースなども整備した。個人からグループレベルに至るまで創造力を高めることができる最適な開発環境,執務環境を提供することで,社員の活性化や働きの創造の推進も図る。
第104建物には,同社のセンシング技術の要であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサの開発施設および計測標準施設を整備。独自の要素技術,プロセス技術,開発・生産ノウハウの蓄積により,MEMSセンサの競争力の維持向上を図り,高性能なセンサの安定供給と新製品開発,さらにはセンサを起点とした新規領域へのビジネス拡大を目指す。新校正室は,現在の建設技術ならびに同社が持つ空調技術と計測に関するノウハウを結集した。「正しく測る」ための校正能力強化によって事業活動への貢献を行う。
また,新実験棟は,同社グループのグローバル開発拠点として「世界最先端のオートメーション技術を体験できるセンター」を目指し,新たな価値を創造できる空間としての役割も担う。(’22 10/12)