2020年7月8日

ENEOSホールディングスとちとせ,光合成を活用した低炭素社会実現に向けた協業を開始

アーステック

ENEOSホールディングスとCHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(ちとせ)は,藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けて,藻類バイオマスの培養規模拡大と藻由来の製品開発について協業に関する契約を締結した。また,それに先立ち2020年3月末,ENEOSはENEOSイノベーションパートナーズを通じ,ちとせに資本参画した。

ENEOSグループは,2040年に自社のCO2排出についてカーボンニュートラルを目指して,環境配慮型商品開発の積極的な取り組みを推進している。ちとせグループは,太陽エネルギーの光合成利用を最大限活用した藻類の大規模培養技術をはじめ,微生物,藻類,動物細胞などの微細な生き物を活用する技術に強みを持ち,農業や食品,エネルギーなどの幅広い分野で事業を展開している。

藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けた最も大きな課題は,藻類バイオマスを大規模に安定的に生産すること,生産したバイオマスを余すことなく有効活用するための様々な製品を開発することである。両社は課題解決に向け,太陽エネルギーが豊富な赤道直下の東南アジアに位置するマレーシアにおいて,藻類培養の規模拡大に取り組むとともに,そこで生産した藻類を由来とする燃料,ケミカル,飼料,機能性素材などの多様な製品の開発に取り組み,事業化を目指す。(’20 7/8)

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