2022年7月6日

ポリプラ・エボニックと東レ,長期耐熱性と耐加水分解性を備える多層樹脂チューブ素材を共同開発

アーステック

ポリプラ・エボニックと東レは,ポリアミド樹脂(PA)とポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)の接着を可能とする接着材料を新たに共同開発し,内層に東レのPPSトレリナ®を用い,外層にポリプラ・エボニックのPA12ダイアミド®を用いた冷却配管用多層樹脂チューブ構成を開発した。従来の多層樹脂チューブに比べ,耐熱性に優れており,130℃付近の高温環境下で使用が可能で,冷却水に対してのイオン溶出が少ないという特性を有する。

同多層樹脂チューブ構成は,一般的な樹脂チューブ押出装置で成形が可能であり,コルゲート成形も可能。強靭な機械特性を損なうことなく様々な形状での生産に対応できることから,自動車の冷却配管,特に高温の冷却水が流れる部分の金属配管からの置き換えや,低イオン溶出性を活かした電気自動車や燃料電池自動車向けの冷却配管などへの採用を目指す。また,自動車産業だけでなく産業機械など冷却配管全般への展開が可能と考えている。(’22 7/6)

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