2017年11月29日(水),東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「2017洗浄総合展」(主催:日本洗浄技能開発協会,日本産業洗浄協議会,日刊工業新聞社)にて,「第4回JICC産業洗浄 商流セミナー」が開催された(写真1)。
日本産業洗浄協議会 副会長の目黒 弘 氏(日本ソルベイ)による開会の挨拶の後,「産業洗浄 優秀新製品賞2017」を受賞した6社(旭硝子,クリンビー,東成エレクトロビーム,東ソー,トクヤマMETEL,森合精機)の表彰式が行われ,同会長の岡村 和彦 氏(クリンビー)より表彰状と表彰盾を授与した(写真2)。また,同セミナーの最後に,受賞各社との名刺交換会が行われた。
前野 純一 氏(JICC事業推進委員長,荒川化学工業)による講演「産業洗浄の最新動向~Cleaning Treatment~」では,最近の洗浄システムのトレンドとして,洗浄しながら表面処理する洗浄方法「Cleaning Treatment」が増えていることや,表面処理対象物が小型化・三次元化してきていること等について説明したほか,サイレントチェンジにより今後予想される洗浄トラブルについて注意喚起を促した。また,「2030年に向けた技術革新」として,今後,ロボットによる自動洗浄機の促進,自動運転技術によりセンサーが増加すること,3Dプリンタと一体化した洗浄システムや専用洗浄剤の必要性について説明。洗浄技術が微細化・三次元化する部品の表面処理技術として進化する可能性を秘めているとした。
2016年からスタートした洗浄技術検定の1級資格を取得した甲斐 博泰 氏(トクヤマMETEL)による体験談「第1回洗浄技術検定 1級に合格して」では,同検定を受講した経緯や資格を取得して得たこと等が語られた。(’17 12/6)