2019年3月27日

イグス,送りねじ製品群に新材質「イグリデュールJ200」製ナットをラインナップ

アーステック

イグスは,送りねじシステム製品群に,耐久性に優れた高性能の新材質イグリデュールJ200を新たにラインナップした。オンラインツールの送りねじコンフィギュレータでは,多条ねじ,台形送りねじ,メートルねじを使ったシステムを構成し,ナットの予測寿命を確認することができる。
 送りねじは,回転動作を直動運動に変換するもので,位置決めの高速/低速の調節も可能。自己潤滑性のある同社の送りねじユニットの用途は,鉄道車両乗車口の可動式ステップ(画像)や,3Dプリンタ,バルブアクチュエータ,化学やプロセス工学分野の器具類など多岐に及ぶ。このような様々な機能に対応するため,同社の送りねじコンフィギュレータ(https://www.igus.co.jp/leadscrewshop)では,メートルねじ,台形ねじ,多条ねじを使った幅広い駆動システムや技術を選択してオンラインで構成することや寿命予測もできる。また,両端加工の送りねじ図面作成,オンライン見積依頼も可能。送りねじは70種類を超えるピッチと3種類の材質,ナット材質は耐久性に優れたイグリデュールJ200を含む9種類で,10種類の様々な形状が用意されている。
 イグリデュールJ200製の新しい送りねじナットを同社の試験施設でテストしたところ,硬質アルマイト処理アルミニウム製の送りねじ上の走行において,標準材質のナットに比べて3倍の寿命を記録した。この新型ナットをアルミニウム材質と組み合わせて使用すると,騒音や振動が低減し,かつ軽量設計が可能だという。代表的な適用例としては,電車や飛行機のドアシステムのほか,ハンドリングやオートメーション領域が挙げられる。多条ねじやセルフロック機能のある台形ねじにも適合するスリーブ型やフランジ型送りねじナットは,在庫品も多く取り揃える。(’19 3/27)

 

Related Posts

アマノ,地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ,京都大学と共同研究を開始

アマノ,地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ,京都大学と共同研究を開始

アマノと,アマノのグループ会社であるアマノセキュアジャパンは,京都大学大学院情報学研究科 梅野 健 教授の研究グループと共同で,測位衛星で観測したデータあるいは京都大学に設置する電離層観測装置により電離圏および地殻変動などの地震前兆現象に関連する異常が発生した場合,アラート情報および根拠データ等にタイムスタンプを付与し,その真正性を証明する仕組みを構築するため,共同研究を開始した。

Share This