NTNは,連結子会社であるNTN Europe S.A.のフランス・アルゴネ工場における航空宇宙向けベアリング(軸受)の生産能力増強を決定した。
同工場は,同社グループの欧州における航空宇宙事業の中核拠点として,ジェットエンジンやヘリコプター向けなど航空分野のほか,民間ロケット「Ariane 6(アリアン6)」など宇宙分野向けにもベアリングを生産,供給している。
今回の投資で,旋削から最終組立までの工程に対応する新設備の導入,既存建屋の拡張および改修のほかデジタル化・ロボット化など2030年度まで段階的に生産能力を増強し,拡大する需要に対応していく。
同社グループは,今後も世界各地で開発が進む次世代エンジンや,ドローンなどのUAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機),eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft:電動垂直離着陸機。“空飛ぶクルマ”)をはじめとするハイブリッドモビリティ向けなど新たなニーズに対応するソリューションの提供を通じて,持続可能な航空宇宙産業の発展に貢献するとしている。(’25 10/22)