島津製作所は「次世代グリーンCO₂燃料技術研究組合」(Research Association of Biomass Innovation for Next Generation Automobile Fuels。以下,raBit)に賛助会員として参画した。raBitは燃料を「つくる」プロセスでの効率化の研究を目的に2022年7月に設立された技術研究組合で,現在ENEOS,スズキ,SUBARU,ダイハツ工業,トヨタ自動車,豊田通商,マツダの7社が組合員として運営している。同社はバイオエタノール燃料の品質および製造工程のモニタリング方法の効率化に関する研究に分析技術でraBitに協力する。
同社の主力製品である高速液体クロマトグラフ(HPLC)は,バイオマスの糖化液や,バイオエタノール発酵中の糖類,エタノールや有機酸の分析に用いられており,raBitのバイオエタノール生産研究施設にて各工程のモニタリングに活用することなどを予定している。さらに発酵阻害物の分析など,発酵工程の最適化に分析技術で協力する。(’24 8/28)