ENEOSの根岸製油所で整備活動が進められてきた中央緑地が,環境省より「自然共生サイト」に認定された。
環境省は,30by30(2030年までに生物多様性の損失を食い止め,回復させるというゴールに向け,陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際的目標)の目標達成に向け,民間企業の取り組み等により生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」に認定する制度を2023年度から開始している。同製油所は,2022年度に環境省が実施した課題検討のための認定実証事業に参加し「自然共生サイト」認定相当の評価を受け,今回,日本最初の「自然共生サイト」の1つとして正式に認定された。
同製油所は,東京湾に面し,周囲を三渓園,本牧山頂公園,根岸森林公園などの緑地に囲まれ,海と山の自然が交差する地域に位置する。2016年からは同所の中央緑地において,生物多様性保全の取り組みを開始。地域生態系ネットワークの拠点の一つとすべく,森を間伐し,緑地の中に“光と風”を導入する里山の手法を用いた環境整備等を行っており,2020年2月には生物多様性に関する認証制度である「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得した。(’23 12/6)