NTNは,電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)のe-Axle向けの耐電食軸受「絶縁被膜付き軸受」を開発した。同製品は,軸受内部への電流通過を低減する絶縁被膜加工を施しており,耐電圧100V以上の絶縁性能を実現した。耐電食性と放熱性を両立する膜厚とすることで,被膜加工を施していない標準品と同等の放熱性能を備えている。また,膜加工を施していない標準品と比べて外輪外径とハウジング内径の総摩耗量を88%低減でき,クリープ現象が発生した際も,絶縁に必要な被膜を維持することが可能となる。
なお今回開発した絶縁被膜は,世界最高水準の高速回転性能を誇る高速深溝玉軸受を含む同社の「e-Axle」向け軸受商品への適用も可能。(’23 7/5)