ENEOSは,植物由来の原料を使用したカーボンニュートラル社会の実現に貢献する潤滑油・グリース商品「ENEOS GXシリーズ」を新たにシリーズ化し,2023年5月より省エネルギー型バイオマス油圧作動油「GXハイランド SE32」と省エネルギー型バイオマスグリース「GXグリース MP2」の販売を開始した。
同社では,昨年,サトウキビや大豆を原料とする植物由来のベースオイルを使用した潤滑油・グリースの開発に成功しており,原料調達や製造に関する検討が完了したことから,商品の販売を開始した。今回新たに販売を開始する商品は,炭素と水素のみで構成される植物由来のベースオイルを100%使用しており,商品ライフサイクルにおける原料調達から製品出荷までのCO₂排出量を従来の一般的な潤滑油対比で約87%,グリース対比で約58%削減している。GXはGreen Transformationの略で,植物由来(Green)の基材を使用した潤滑油・グリースを通してカーボンニュートラル社会への転換(Transformation)を図る意味合いが込められている。
同社では今後,市場のニーズに応じて,自動車用潤滑油や工業用潤滑油,グリースなど,「ENEOS GXシリーズ」のラインナップを拡充する計画だという。(’23 5/10)