NTNは,二輪車のスイングアーム用ポリルーブ針状ころ軸受の量産を拡大することを発表した。潤滑剤「ポリルーブ」の適用によるメンテナンスフリーの実現や,組み付け時の取り扱い性に加え,二輪車の設計の多様化に対応する耐高温性などが評価され,欧米メーカを中心に採用が拡大している。
同軸受は,同社が独自に開発した固形潤滑剤「ポリルーブ」を用いた商品。同潤滑剤は,強い振動や遠心力,水分などが伴う環境でも軸受から漏れにくく,長期にわたって優れた潤滑性能を発揮するため,グリースの給脂および給脂穴の設置が不要となる。また,ころを保持する機能も持つため,組み付け時にころが外れる心配がない。組み付け時のグリース塗布も必要なく,組み付け時の取り扱いが容易となっている。(’21 8/4)