2021年6月23日

NTN,遊星ギヤ用保持器付き針状ころを開発

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
アーステック
安藤パラケミー

NTNは,自動車用オートマチックトランスミッション(以下,AT)などに使用される遊星ギヤ向けに,高速回転対応,長寿命化および静音化を実現した保持器付き針状ころを開発した。

近年,自動車の低燃費化を背景にATの多段化が進んでいるが,多段化に伴い,遊星ギヤ用軸受には高速回転への対応が求められている。また,装置の質量やサイズを抑えるため,軸受を含む各部品にはさらなる小型・軽量化が求められている。その結果,従来と同等のトルクを出力するために,軸受には高い負荷がかかる。さらに,AT内の各部品の回転抵抗を抑えて省エネ化を図るため,装置内のオイルを低粘度化する傾向にあり,軸受の使用条件はますます過酷になっている。

同製品は,「浸炭鋼溶接保持器」と「高負荷条件用新クラウニングころ」の開発により,過酷な使用環境への対応を可能とした。保持器は,これまで使用していた特殊低炭素鋼よりも高強度な浸炭鋼を採用し,疲労強度を向上させることで,高速回転性能を従来品比で約10%向上させることに成功。ころについては,クラウニング形状を最適化することにより,傾き条件下においても,接触応力やエッジ応力の増加を抑制し,厳しい潤滑条件での表面起点型剝離寿命を改善した。また,クラウニング部の真円度の向上により回転時のころの挙動を安定させることで,従来品よりも約8%の静音化を達成しており,より静粛性が求められる電動車両のニーズにも対応している。(’21 6/23)

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