インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下IVI)は,2021年4月15日にオンライン配信により「IVIスタートアップセミナー」を2021年度最初の企画として開催した。
リアルの世界とネット(サイバー)の世界が融合し,まさにCPS(サイバーフィジカル)な世界がこれからますます加速するものと考えられる。
IVIは「つながる工場」,「ゆるやかな標準」をコンセプトにIoT時代のものづくりにおける現場の課題を起点とした業務シナリオに関するワーキンググループ(以下WG)を立ち上げ,協調領域(各企業で共通するべき部分)をリファレンスモデルとした相互につながるしくみ作りについて検討している。2021年度は特に中堅企業にIVIのサービスを利活用されることを目指している。
当日は市元 秀則 氏(IVI代表幹事)がオープニングとして「2021年度IVI事業概要」として年間イベントや参加メンバーとWGの活動について次のように説明した。「他社の困りごとや共通の課題を探る」…業務シナリオWG。「デジタル化が進まない社内でボトムアップな手法を取り組みたい」…配信型ワークショップ。「先進的な技術の動向や活用の現実を現場視点で見極めたい」…先進研究分科会。「自社のツールやソリューションを,製造業のニーズの側から検証したい」…実装シナリオWG。「自社の製品やサービスにオープンなプラットフォームの視点を加味したい」…タスクフォース。「スマートシンキングやデータ連携ツールについて,より具体的に知りたい」…チュートリアルセミナー。また6月には総会とサマーカンファレンス,12月にはウインターカンファレンス,10月と3月には公開シンポジウムを予定している。
その後,西岡 靖之 氏(IVI理事長)からは基調トークと2021年度新事業について,また各委員会の委員長から今年度の活動について説明し,今後の活動への積極的な参加を募った。
Industrial Valuechain Initiative – つながるものづくり:https://iv-i.org/ (’21 4/28)