ENEOSは,根岸製油所の原油処理装置の一部および潤滑油製造装置を2022年10月をめどに廃止し,石油製品の生産・供給体制の再構築を行うと発表した。
廃止する主な装置は,2系列ある常圧蒸留装置(トッパー)のうち,第1トッパー(120千バレル/日)と,その系列の二次装置である減圧蒸留装置や接触分解装置など,また,潤滑油製造装置(ベースオイル生産能力:270千KL/年)で,第1トッパーの廃止により,同製油所の原油処理能力は,150千バレル/日に,同社グループ合計では,約1,750千バレル/日となる予定。なお,潤滑油については,他所からベースオイルを転送し製品製造(ブレンド)および出荷は継続する。
同社は,基盤事業である石油製品・石油化学製品事業におけるサプライチェーン全体の競争力強化を図り,安定供給を前提とした最適な生産・供給体制の構築を推進するとしている。(’21 2/10)