2019年6月26日

イグス,3次元動作用イーサネットケーブル「CFROBOT8.PLUS」を開発

アーステック

 イグスは,厳しい条件下で稼働する産業用ロボットのスピーディーなコミュニケーションを確保するため,最大捻回角度±360度のチェーンフレックス イーサネットケーブル「CFROBOT8.PLUS」を開発した。

 製造業では,2020年には世界中で300万台を超える産業用ロボットが稼働すると見込まれ,それに伴い,ロボット同士やロボット軸,制御系統,上位システム間の確実なコミュニケーションに対する要求も高まっている。同社では,将来的には産業用イーサネットケーブルが優勢になる可能性が高いことを踏まえ,高負荷の3次元動作に対応し,ロボット部品間の確実なデータ伝送を担うイーサネットケーブルの開発に至った。最大捻回角度±360度で耐久性に優れる新しいケーブルは,市場で欠けていた領域をカバーできる。

 同製品は広さ2,750m2の同社試験施設において,3次元動作用ケーブル保護管のトライフレックスR内で1,500万サイクル以上の捻回テストが実施されており,イーサネット通信の電気特性が問題なく機能することが確認されている。耐用年数を評価する試験は現在も継続中で,最終結果が出るまでには,あと数年かかる予定としている。(’19 6/26)

Related Posts

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会,第114回研究会を5/10に開催

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会,第114回研究会を5/10に開催

砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会は,2024年5月10日(金),千葉工業大学津田沼キャンパス(対面:千葉県習志野市)とCisco Webex Meeting(Web)のハイブリッド形式で,第114回研究会「エネルギービーム加工による高精度・平滑化技術」を開催する。

出光ほかコンビナート5社,カーボンニュートラル実現に向けた共同行為が「独占禁止法上問題がない」旨の回答を受領

出光興産・東ソー・トクヤマ・日鉄ステンレス・日本ゼオンの5社は,周南コンビナートにおけるカーボンニュートラル実現に向けたコンビナート5社による共同行為について公正取引委員会へ相談を申し入れ,同委員会より,共同行為について「独占禁止法上問題がない」旨の回答を受けたことを発表した。

Share This