2018年10月17日

ランクセス,マンハイムに特殊添加剤の製造ラインを新設

アーステック

 ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセス(LANXESS)は,マンハイム拠点でジメルカプトチアジアゾール(DMTD)誘導体の合成用の新製造ラインを新設すると発表した。投資額は数百万ユーロで,年間製造能力を倍増させ,高まる顧客ニーズに対応するとしている。
 DMTD誘導体は,潤滑剤に添加される多機能特殊添加剤で,主に銅,ニッケル,コバルトなど,いわゆる非鉄金属を含む合金鋼と接触する潤滑油用の腐食防止剤として使われ,合金から非鉄金属イオンの溶出を防ぎ,活性の高い化学品から金属表面を保護する。また,高圧で極端な状況下で金属面が相互に接触する場合でも,金属表面に付着し潤滑油として機能するため,極圧添加剤とも呼ばれる。主な用途は,工業用油,グリース,金属加工油。(’18 10/17)

Related Posts

東京理科大・佐々木研究室の「第38回トライボサロン」開催される

東京理科大・佐々木研究室の「第38回トライボサロン」開催される

東京理科大学・佐々木研究室(佐々木 信也 教授)が主催する「トライボロジーサロン(トライボサロン)」の第38回研究会が2025年11月22日(土),同研究室がある東京理科大学葛飾キャンパス(東京都葛飾区)とオンラインのハイブリッドで開催された。

Share This