2026年5月20日

出光興産,2025年度決算および新中期経営計画を発表

出光興産は2026年5月12日(火),2025年度(2026年3月期)の連結決算を発表した。売上高は8兆1,059億円(前年度比11.8%減),営業利益は2,122億円(同212.1%増),経常利益は2,296億円(同170.2%増),親会社株主に帰属する当期純利益は1,719億円(同129.2%増)となった。中東情勢の悪化に伴う原油価格急騰により,燃料油セグメントで多額のプラスタイムラグが発生したことが大幅な増益に寄与した。

セグメント別では,潤滑油を含む高機能材は営業利益(持分法投資損益含む,在庫影響除き)334億円(同52億円増)となった。海外での潤滑油販売が好調に推移したほか,アグリライフ事業の連結子会社化などが利益を押し上げた。燃料油は2,071億円(同551億円増)となり,タイムラグ影響や輸出収支の改善が寄与した。

足元の原油調達状況については,中東以外(北南米等)からの調達を積極的に進めているほか,中東産についてもホルムズ海峡を通らないルートでの確保に努めている。調達量は前年並みを維持しており,今後も多様化された調達方針を継続する方針。

2026年度の見通しとして,原油価格は需給バランスの沈静化に伴い,第4四半期には中東情勢悪化前の水準である65ドル/バレル程度まで下落すると想定している。

また,製油所の閉鎖計画については,前中期経営計画での「30万バレル削減」方針を事実上撤回。中東情勢の緊迫化を受けたエネルギー安全保障の強化に加え,自然災害への対応,さらには欧州を中心とした脱炭素の動きの鈍化を総合的に判断した。

中期経営計画(2026-2030年度)では,既存事業を深化させる「GRIT」,成長事業を創出する「GROWTH」,低・脱炭素化に挑戦する「CNX」の3テーマを推進する。2030年度の財務目標として,IFRS基準での金融費用を除き税前利益3,600億円,ROE13%以上の達成を掲げる。(’26 5/20)

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