SKFと米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(以下NREL)は,3年間の共同研究契約を交わした。多様な条件下での風車ドライブトレインの性能を調査し,風力タービン用軸受の故障の原因を探る。同契約は,より高い信頼性を提供する新しい改良デザインを開発し,ギアボックスおよびメインシャフト両方の軸受の故障モードを精査することを目的としている。
同調査は,NRELの国立風力技術センターの施設に設置されている,既存のGE 1.5MW風車で進められている。SKFは,新たに最適化された球面ころ軸受240/600 BC,軸受ハウジング,シール,状態監視ハードウェアおよびソフトウェア(IMx-8ならびに@ptitude Observer 10.2),自動潤滑システムなどの多様なコンポーネントやシステムを供給する。
ギアボックスおよびメインシャフトの軸受に取り付けられたセンサーにより,大気条件,静的条件,動的条件が測定され,軸受の迷走電流はロゴスキーコイルをベースとするツールで監視する。センサーがとらえる測定値によって,湿度,機械的過負荷,迷走電流,ころのスリップといった,ギアボックス軸受の不具合の原因により詳しく迫ることができると期待されている。また,SKFが特許を取得しているころ速度測定は,軸受の大幅な改変を行わなくても,タービン内の軸受の実際の運動学的挙動をより理解することができる。(’18 8/1)
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