2018年7月4日

ギアボックス予知保全サービスの最新技術動向に関するセミナーが開催される―オニックス・インサイト,BPジャパン

アーステック
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025
'25 7/23~25
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025
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拠点に予知保全とコンサルティングを手掛けるオニックス・インサイト社とBPジャパンの両社は2018年5月18日,都内で「ギアボックス テクニカルセミナー」を共同開催し,設備や工場の需要家など約50人が参加した。
現在,オニックス社は世界30ヵ国で風力発電機5000基以上の予知保全メンテナンスサービスを提供し注目されている。
同社は今回のセミナー開催を通して,風力発電プラントで予知保全サービス導入が進む欧米での先進事例を紹介し,日本での予知保全サービスへの関心を高め,同市場の活性化を図りたい考え。そのため,各講師はギアボックス設計,故障トラブル,予知保全など第一線で活躍するスペシャリストが担当した。各講演後には,活発な質疑応答が繰り広げられ、各講演に対する関心の高さをうかがわせた。

●シナジー効果が大きい理想的な組み合わせ
BPジャパン カストロール工業用潤滑油事業本部長(執行役員)・加藤 雅生 氏は,EV(電気自動車)化が進む自動車業界の動向を踏まえ,「明日から全てのクルマが電気自動車になったら,潤滑油の7割の需要がなくなると言われている」と述べ,EV化が及ぼす影響の深刻さを浮き彫りにした。
将来的に潤滑油業界が直面する厳しい局面に対して,「今後は潤滑油製品のみではなく,(付加価値のある)サービスをグローバルで提供していきたい」(加藤 本部長)と,予知保全などの高付加価値サービスの事業展開に意欲を示した。実際,オニックス社の予知保全サービスと,BP社の潤滑油製品との組み合わせは理想的とも言え,「シナジーは非常に大きい」(加藤 本部長)と,両社によるジョイントベンチャーに期待を膨らませた。

●セミナー終了後,セミナーの狙いや今後の展開についてオ・セ・ウン 氏は次のように語った。

当社は本社が英国で,日本を含めたアジア・パシフィックの拠点は韓国になります。韓国から日本及び東南アジアを対象に活動しています。日本でセミナーを開催するのは初めてになります。こうした「風力発電プラント」や「予知保全」についてのセミナーは,すでに,米国と韓国では,それぞれ4回ほど開催しています。今後は,これまでの開催内容を踏まえて,一般産業も対象に含めて開催していきたいと考えています。
弊社のメンテナンスプログラムを導入して頂くことで,ダウンタイムコストの削減が実現出来ます。ダウンタイムコストの削減は,工場全体の効率的な稼働につながりますから,お客様のご関心は極めて高く,当社はそこにフォーカスしています。
日本には3年前から進出し,現在数社と契約を結んでいます。日本は,メンテナンスへの意識も高く,そのコスト(対価)に対しても十分な理解があります。必要不可欠な費用としての考えが基本的にあるのだと思います。
一方で,欧米の風力発電先進国と比較すると,日本はメンテナンス従事者数が多い印象があります。その費用対効果については議論すべきだと思います。欧米で導入されているデータ解析による予知保全の生産性は高いと認識しています。この分野は,日本ではこれからの段階ですから,今後十分に浸透する可能性を秘めていると思っています。
当社はデータ解析のみを得意とするわけではありません。デザイン・設計からシステムの運営・データ解析まで,それぞれの分野に精通したスペシャリストを擁し,モニタリングを含めたトータルなサービスの提供ができるのが強みです。オニックス社とBP社が持つ世界的ナレッジを活用して,日本のお客様に貢献していくのが,当社の目標です。(’18 7/4)

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