日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「工作機械のトライボロジー研究会」(主査:野口 昭治 氏,東京理科大学)は,2018年6月22日(金),東京理科大学(神楽坂)森戸記念館(東京都新宿区)で第10回研究会を開催した。
本年度1回目となる今回は野口 主査の挨拶の後,「切削加工のトライボロジー」と題し切削工具メーカー4社による下記研究テーマが発表され,活発な意見交換が行われた。
- 「工具摩耗に及ぼす凝着物特性の影響」 小関 秀峰 氏(日立金属)
- 「切削工具用セラミックス薄膜とトライボロジー」 福井 治世 氏(住友重工ハードメタル)
- 「コーティング特性による加工への影響と,刃型と切削熱の関係」 今泉 悦史 氏(オーエスジー)
- 「高硬度鋼におけるCBN工具の摩耗形態に関する研究」 矢野 雅大 氏(三菱マテリアル)
同研究会は,工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油,工具等に関係する研究者や技術者が一堂に会し,トライボロジー研究や技術の課題と成果を持ち寄り討論することで工作機械のトライボロジーに係わる研究と技術の発展に寄与することを目的に2015年1月にスタート,年3~4回,研究会を開催している。(’18 7/4)