三菱電機は,同社のAI技術「Maisart(マイサート)」の1つである「スマートに学習できるAI」を活用し,対象物の状況の変化を瞬時に把握してリアルタイムに対応できる「器用に制御するAI」を開発した。産業用ロボットなどの機器に適用することで,形状が変化する柔軟物や状況が大きく変化する対象物に対しても容易に自動化が実現できる。
「器用に制御するAI」は,AIと複数センサーで,対象物の状況の変化をリアルタイムに把握することができる。対象物の状況を複数のセンサーによりデータとして取得し,ディープラーニングの結果を用いた推論を常時繰り返すことで状況の変化をリアルタイムに把握する。また,AI技術(ディープラーニング)と機器の知見を生かし,わずか3.5msのリアルタイム制御を実現している。「スマートに学習できるAI」により,学習期間を短縮し,AI技術(深層強化学習)によって最適な制御アルゴリズムを自ら獲得することができるため,これまでの設計者による複雑な制御アルゴリズムの再設計が不要となっている。
「Maisart」は,Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyの略で全ての機器を賢くすることを目指した同社のAI技術ブランド。(’18 2/21)
「第22回評価・診断に関するシンポジウム」が開催される
2024年12月2日(月)~3日(火)の2日間,日本機械学会 機械力学・計測制御部門は,日本設備管理学会,日本トライボロジー学会との共催で「第22回評価・診断に関するシンポジウム」(組織委員長:川合 忠雄 氏(大阪公立大学),実行委員長:金森 啓祐 氏(三井化学))をアプラたかいし(大阪府高石市)で開催した。