NTNは，2017年6月17日（土）より運行が開始された西日本旅客鉄道の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に軸受（ベアリング）を供給している。
同社の軸受は，「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車軸やモータ（主電動機）の回転を支えており，車軸用軸受としては最も特徴的な車両デザインでもある先頭／後方展望車に全量供給されている。主電動機用軸受としては電食防止効果の高い特殊PPS（ポリフェニレンサルファイド）樹脂（ガラス繊維配合）を採用した絶縁軸受を供給することで，連続走行の中で変化する様々な天候や地理的条件においても，安全で快適な車両走行を実現するとともに，車両のメンテナンス性向上と安定した運用に貢献している。
同社の鉄道車両用軸受は，地下鉄や特急列車のほか，新幹線でも1964年に運行開始した初代0系から最新車両（北陸新幹線）まで採用されており，高速鉄道の進化に合わせた技術開発と高品質で信頼性の高い商品の提供を通じて車両の高速化と軽量化に寄与してきた。0系新幹線の車軸用軸受は，日本トライボロジー学会が科学と技術の発展に重要な貢献をしたトライボロジーに関わる貴重な遺産を認定する「トライボロジー遺産」に認定されている。（’17 6/28）
アマノ，地震前兆信号を時刻証明する事前防災システム構築へ，京都大学と共同研究を開始
アマノと，アマノのグループ会社であるアマノセキュアジャパンは，京都大学大学院情報学研究科 梅野 健 教授の研究グループと共同で，測位衛星で観測したデータあるいは京都大学に設置する電離層観測装置により電離圏および地殻変動などの地震前兆現象に関連する異常が発生した場合，アラート情報および根拠データ等にタイムスタンプを付与し，その真正性を証明する仕組みを構築するため，共同研究を開始した。
