アズビルは,大陽日酸グループのティーエムエアー鹿島事業所の主要プラントである空気分離設備および関連設備に,コントロールバルブの解析診断結果をWebコンテンツで提供するクラウドサービスである「Dx Valve Cloud Service」の提供を開始した。
同事業所では,メンテナンスの効率化,最適化を図ることを目的として,アズビルの調節弁メンテナンスサポートシステムPLUG-IN Valstaffを導入し,定期的に設備の運転を停止して機器の検診を行う予防保全から稼働中に状態を監視・診断を行い必要な対策を実施する予知保全の取組みを開始。まず空気分離設備の付帯設備で使用されているバルブの健全性の診断・検証からスタートさせた。アズビルの専門員が行うバルブ診断によって,設備故障につながるような不具合を早期に発見することができ,トラブルを未然に防ぐことができること,また,バルブの状態監視結果に基づき交換部品の選定を行うなど,効率的なメンテナンスが実現できると評価され,監視対象を空気分離装置全体へ拡張することが決定,今後,液化装置などにも範囲を拡大する。それに伴い,「Dx Valve Cloud Service」の導入を決定し,さらなる保安力強化に向けて運用を開始することとなった。(’21 9/15)