2019年5月29日

ランクセス,製品開発にAIを導入

アーステック
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 ドイツ・ランクセス(LANXESS)は,高性能プラスチックの開発スピードを加速するためAI(人工知能)を導入する。このため,アメリカに拠点を置く化学物質・素材人工知能(AI)プラットフォームを運営するAI企業,シトリン・インフォマティクス社と密接な協力体制を構築する。両社は,プラスチック製造におけるAI導入の可能性を評価することを目的としたパイロットプロジェクトに着手した。多くの高性能プラスチックの強化材として使用するガラス繊維の一層の最適化を図り,最終的には素材の性能を高めることを目的としている。

 プラスチックの機械的性能を向上するために混入されるガラス繊維は,繊維と素材の隙間を埋めるサイジングに覆われている。このガラス繊維のサイジングを最適化するプロセスは複雑で,時間と労力を要する。AIは,過去の配合の数千の測定結果,原料情報,多数の追加データからAIアルゴリズムを導き出して,テスト構成とパラメータを改善するために,予想モデルを計算し,個々のテストからの計測結果に基づいてこれらのモデルを向上することよって最適化された配合を提案する。ランクセスは,この手順により,従来の方法より製品開発スピードを大幅に加速させることになるとしている。(’19 5/29)

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