ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは,持続可能な発展への取り組みが評価され,「ダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」の2つのインデックスに構成銘柄として選定された。2020年は,ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)の構成銘柄として4年連続選出され,化学部門において第1位を獲得。ワールド・インデックス(DJSI World)では構成銘柄として10年連続選出され,今年は第2位を獲得した。同社は,気候変動戦略,人権,水関連リスク管理の分野において特に高い評価を得ている。
さらに,持続可能性に特化した評価機関であるISS-ESGは,ESG(環境・社会・ガバナンス)分野におけるランクセスの格付けをCからB-へと2段階引き上げ,同社は「プライム」ステータスを初めて獲得した。環境管理,コーポレート・ガバナンス,企業倫理,環境効率の分野で高い評価を得た。またMSCI ESGリサーチは,ランクセスの格付けをBBBからAに引き上げた。気候変動戦略,コーポレート・ガバナンス,化学物質の安全性の分野で評価された。MSCIの格付けは,長期的かつ財務的なESGリスクに対する企業のレジリエンス(耐力)を示している。(’20 12/16)