2025年10月1日

「INCHEM TOKYO 2025」開催される

アーステック

2025年9月17日(水)〜19日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で「INCHEM TOKYO 2025」(主催:化学工学会,日本能率協会)が開催され,3日間で12,078名が来場した。

同展は,2年に一度開催される,化学装置/生産プロセス/エンジニアリングの総合展示会。今回は「持続可能な未来への共創イノベーション:化学技術によるサステナブルな社会の実現を目指して」をテーマに,化学産業の最新トレンドや環境規制,水素・エネルギー,DXといった注目テーマに加えてAIを活用した最先端技術などが一堂に展示された。

特別企画「INCHEMから未来を創る:GX・CE・DX技術を交えて共創する場」(写真)では,化学技術による持続可能な社会の実現を目指し,グリーントランスフォーメーション(GX),カーボンニュートラル(CN),サーキュラーエコノミー(CE),デジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマに最新技術や未来ビジョンを展示とプレゼンで紹介。三菱ケミカルがENEOSと共同で取り組んでいる使用済みプラスチックの油化・ケミカルリサイクル事業の取組みなどを,日揮グループがコスモ石油,レボインターナショナル,SAFFAIRE SKY ENERGYと共同で取り組んでいる国産SAFのサプライチェーン構築への取組みなどを展示,紹介した。

特別企画「INCHEMから未来を創る:GX・CE・DX技術を交えて共創する場」-INCHEM TOKYO 2025
特別企画「INCHEMから未来を創る:GX・CE・DX技術を交えて共創する場」

セミナーも多数開催され,18日(木)の特別講演会では,所 千晴 氏(早稲田大学 創造理工学部長 教授)が「サーキュラーエコノミー実現に向けた分離・解体技術の新展開」のテーマで講演し,製品や部材を構成要素ごとに高精度で分離・解体する技術について,電気パルスやマイクロウエーブなど次世代の分離技術とそれらを想定した易解体設計への取組みについて紹介した。(’25 10/1)

Related Posts

三井化学,出光興産,住友化学が国内ポリオレフィン事業の競争力強化に向け基本合意

三井化学,出光興産,住友化学の3社は,国内におけるポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン(PO)事業の競争力強化について連携を模索して来たが,三井と出光の合弁会社である「プライムポリマー」が行うPO事業と住友の国内のPP事業およびLLDPE(Linear Low-Density Polyethylene:直鎖状低密度ポリエチレン)事業の統合を行うことを基本合意したと発表した。

Share This