世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025(国際食品工業展)」(主催:日本食品機械工業会)が2025年6月10日(火)~13日(金),東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された(写真1)。48回目を迎えた今回,出展社数は過去最多の1,007社を数え,4日間で110,827(うち海外4,569)人が来場した。

2025年は「Touch FOOMA,Taste the Future」をテーマに,多様化する食品製造業の課題解決を加速させる最新のソリューションが集結し,食品工場の省人化・自動化テクノロジー,無菌化や衛生管理,IT,サプライチェーン関連のテクノロジーなどの多種多様なソリューションの出展に加え,サステナビリティや人手不足解消といった食品関連業界共通の課題に応える製品・サービスの出展が多く見られた。
潤滑油関連では,NOKクリューバーやレッドアンドイエロー,シー・エス・シーなどが食品機械用潤滑油や自動給油・給脂装置,小型の状態監視機器を展示したほか,汚れをはじくコーティングや表面処理加工技術,水を潤滑や動力に用いたポンプ,洗浄装置なども展示された。
会期初日終了後,東京ビッグサイト内のレセプションホールにて「FOOMA JAPAN 2025」開催レセプションが行われ,同会場にて「第4回FOOMAアワード2025」の表彰式が開催された。FOOMAアワードは,生産性の向上や省人化,新たな食品開発,食文化・食の安全の向上などに貢献する食品機械・装置を顕彰するもの。2025年は応募総数34点の中より厳正な審査を経て,高付着性商品を高速・高精度に自動計量する「特定商品用 フルオート・高精度組み合わせ計量機/イシダ)」が最優秀賞を(写真2),「防水仕様多列選別搭載機X線検査機(SXM2-4171MWJ+AR0663W)/システムスクエア」「I-Robo2/TechMagic」「ジュピターIII(NUS-340III)/なんつね」「バキュームリンクウェル(HB)/ハイテック」「ドリップシート・トレイ供給装置/古川機工」の5製品が優秀賞を受賞,ほかに審査委員会賞に8社が選ばれ,それぞれ表彰された。各賞の受賞製品と企業は,FOOMAアワード2025特設サイト(https://www.foomajapan.jp/foomaaward/)を参照いただきたい。
次回は2026年6月2日(火)~5日(金)に東京ビッグサイトでの開催が予定されている。(’25 6/25)
