2025年5月21日(水)~23日(金)の3日間,パシフィコ横浜(横浜市西区)で「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」(主催:自動車技術会)が開催され,617社が出展,自動車・部品・車体・材料メーカーや各サプライヤーなどが来場した。
昨今の自動車業界はAIやビッグデータの活用といったデジタル技術革新DXにより,自動運転やテレマティクスを活用したサービスなど10年前とは比較できないほど進化している。今回はDXで実現するクルマの進化,クルマを取り巻く社会・サービスの進化,モノづくりの進化という3つの視点で展示や講演が企画された。
トライボロジー関連では,アイシン,デンソー,ジヤトコなどの部品メーカーや日本精工,NTN,ジェイテクト,大豊工業,大同メタル工業などの軸受メーカー各社が電動化への取組みやe-Axleに関連した技術を多数展示した。
潤滑剤・潤滑管理や状態監視技術としては,出光興産は,自動車用潤滑油製品として,Direct Cooling OIL,Shock Absorber Fluid,E AXLE FLUID,ECO Friendly Engine OIL(写真1)を,ダイキン工業は熱マネジメントとして次世代自動車用冷媒R474シリーズ,フッ素系熱媒DAISAVE SS-54を,BASFは高性能ブレーキ液・クーラント,ポリイソブテンOppanol,高性能合成エステルSynativeを,東陽テクニカは状態監視システム,油中粒子計測器,パッチアナライザー(写真2)を,マキシメーター・フルード・テクノロジーズはオイル状態監視システムOCMSを,三洋貿易はRtec社製多機能摩擦摩耗試験機MTF5000を,ブルカージャパンは多機能摩擦摩耗試験機「UMT-TriboLab」を,日本精工は保全DXを加速する状態監視ソリューション(写真3)を出展した。
また,同会場にて,第75回自動車技術会賞の受賞内容に関するパネル展示が行われた。(’25 6/18)


