出光興産と三菱ガスは,e-メタノールおよびバイオメタノール(環境循環型メタノール:回収したCO₂,再生可能エネルギー由来水素,バイオマスやプラスチック廃棄物など多様なリサイクル原料から製造したメタノール)の国内における供給体制の構築に向けた協業を開始する。同協業では,船舶燃料向けをターゲットに2025年度中に供給体制を構築し,早期の需要創出と市場拡大を目指す。
CO₂と再生可能エネルギー由来の水素を合成したe-メタノールやバイオ由来のバイオメタノールは,CO₂排出量を削減するための有効なエネルギー源として注目されており,船舶燃料としても活用できる。
<同協業の主な内容>
- 供給コスト低減のため,両社が保有するメタノールの貯蔵用タンクやバンカリング(船舶への補油)船等の設備を共同で運用し,効率的に活用することを検討する
- 船舶燃料としてメタノールを供給する港湾拠点において,港湾における許認可手続きやガイドライン整備の支援,制度構築への働きかけ等に連携して取り組む
- e-メタノールおよびバイオメタノールを共同で調達する可能性を検討する (’24 11/27)