日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「工作機械のトライボロジー研究会」(主査:野口 昭治 氏,東京理科大学)は,2024年8月1日(木)に東京理科大学 森戸記念館(東京都新宿区)で第22回研究会を開催した。
同研究会は工作機械に関わるトライボロジーの課題を幅広く取り上げ,各分野の技術交流と自己研鑽を目的として2015年より活動している。工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,すべり案内面,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油剤,工具等に関係する研究者や技術者が多数参加している。
当日は野口 主査の挨拶の後,下記4テーマの講演が行われ,講演後には活発な質疑応答が行われた。
- 「切削加工における被削材への分子吸着効果の解明とその応用」 杉原 達哉 氏(大阪大学)
- 「カーボンニュートラルに貢献可能な高機能水溶性切削油の開発」 北村 友彦 氏(出光興産)
- 「自動旋盤の課題解決(低周波振動切削技術と摩擦接合技術)」 中谷 尊一 氏(シチズンマシナリー)
- 「滑り案内面の混合潤滑および流体潤滑特性のモデリング」 前川 覚 氏(名古屋工業大学) (’24 8/21)