神奈川県立産業技術総合研究所(以下,KISTEC)は2024年6月26日(水),「2024年度切削加工技術フォーラム~切削加工現場のデジタル化の現在を探る~」をリアル会場(KISTEC所内,神奈川県海老名市)およびオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で開催した。
第一部では,切削油技術研究会(以下,切技研)の研究成果報告として,「切削油技術研究会の活動について」と題し,切技研事務局長の丹野 幸雄 氏(ユシロ化学工業)(写真1)が設立の背景や会員構成,活動内容などを紹介した。また専門委員会報告として,切技研専門委員長の横田 知宏 氏(KISTEC)(写真2)が「切削加工現場の課題とデジタル化の実態調査(調査報告)」と「デジタルデータの活用によるドリル使用限界の検知方法の提案(実験報告)」を2023年(第82回)研究テーマ「切削加工現場のデジタル化の現在を探る」で発表した3テーマの中から2テーマについて報告した。
第二部の特別講演では,「加工マシンにおけるAI活用について」と題し,神戸 礼士 氏(オークマ)(写真3)が,人手不足が問題となる中,同社が開発を進めるAI技術を活用した加工マシンの最新機能を紹介した。
第三部のKISTEC情報・見学会では,「KISTEC情報・生産技術部のご紹介」として薩田 寿隆 氏(KISTEC)が研究内容や設備を紹介,講演会終了後には会場参加者のみ,KISTECの生産技術関連設備の見学会が行われた。(’24 7/10)