イグスは,オランダの開発パートナー・MTRL社と共に,一般顧客向けのプラスチック製自転車「igus:bike(イグスバイク)」最初の100台の生産を開始した。また今後,同製品の生産能力を2年間で1万台に引き上げるべく,ドイツ・ケルンで生産工場を建設している。
同製品は,イグスとオランダのMTRL社が開発する,廃プラスチック材を使用したサステナブルな自転車。プラスチック製の自転車は,長持ちすると同時に潤滑剤を使うメンテナンスが不要で,屋外使用での腐食や汚れに強い耐性を発揮する。長い開発期間の中で,同製品は試作段階で金属だった部品(シートポストやブレーキバーなど)をプラスチックで製造し,現行版では全体の92%がプラスチック製,リサイクル素材の使用比率は50%となっている。初号機の重量は約17㎏で,価格は約1,200ユーロ。
日本国内では,2024年6月に東京ビッグサイトで開催される「M-Tech東京(機械要素技術展)」にて展示予定。なお,日本での発売時期は未定。(’24 6/5)