NTNは,電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)で使用されるe-Axle向けに「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発した。同製品は,シャフトの熱処理条件を最適化することで,異物などによる表面損傷への耐久性を高め,ピーリング寿命が従来品比で約30%向上した。また,材料変更や溶接部の設計,熱処理の諸条件を最適化することにより,保持器の疲労強度を高め,高速回転性能を従来品比10%向上。ころのクラウニング形状の最適化に加えて,シャフトの材料変更により塑性変形によるシャフトの曲がり(高温・高荷重下の長時間使用により,シャフトが撓んで塑性変形する現象)量を約70%低減したことで,モーメント荷重の発生時において面圧を低減し,寿命低下を防止する。車両の省燃費・省電費化に貢献する。(’23 7/12)
自動車のトライボロジーに関するシンポジウムセッション開催される ~「トライボロジー会議 2024 秋 名護」で添加剤技術研究会と自動車のトライボロジー研究会が共同開催~
日本トライボロジー学会の「添加剤技術研究会」(主査:佐藤 剛久 氏)と「自動車のトライボロジー研究会」(主査:遠山 護 氏・豊田中央研究所)は,2024年10月30日(水),「トライボロジー会議 2024 秋 名護」で「電動車用潤滑油最前線―EV,HEV用潤滑油の現状と今後の展開―」と「カーボンニュートラルに挑む自動車のトライボロジー技術の最前線」のシンポジウムセッションを共同で開催した。