ダウ,ワールプール・コーポレーションおよびレイノルズ・コンシューマー・プロダクツは提携し,医療従事者が待望する防護マスクを提供することを発表した。この共同プロジェクトでは,WINヘルスラボを通じてヘアキャップやマスクなどの保護具を製造,販売し,初期生産分は病院に寄付される。
共同チームにより制作された個人保護具(PPE)は,電動ファン付き呼吸用保護具またはPAPRと呼ばれ,従来の医療用マスクとバイザーに代わる役割を果たす。取り換え可能なポリエチレン樹脂製のフェイスシールドが特長で,この透明なシールドは,柔軟で付け心地がよく,別の患者を診る際に素早く取り換えることができる。
ワールプール・コーポレーションは,ヘッドセットの設計,製造,組み立てを担当。ダウがポリエチレン樹脂をフェイスシールド用に提供し,Hefty®ブランドのメーカーであるレイノルズ・コンシューマー・プロダクツが,使い捨てフェイスシールドを設計,製造した。また,フォルクスワーゲン・オブ・アメリカが,素材とサプライチェーンに関わる業者を仲介し,重要な部品を調達した。
ワールプールとダウが操業している地域にある病院と,PPEを必要とするほかの病院に寄付するため,第一段階では2千ユニットが製造された。必要とされるPPEをなるべく多くの医療機関に届けるため,Hefty®のチームが最初のフェイスシールド100万個を寄付している。(’20 6/17)